Don’t even bother.
米国映画や米国ドラマのセリフに出てくる “Don’t even bother.” は、「もうムダだからやめな!」「あなたはもう不要だから…。」という冷たい最期通告のニュアンスが含まれていることも!
この “bother” という単語は、「わざわざ~する」「面倒をかける」「悩ませる」といった意味を持ち、ネイティブが会話で頻繁に使う便利な表現です。
英語の会話や映画セリフでよく耳にする bother。ちょっとネガティブな響きですが、使い方をマスターすると表現の幅が広がります。今回はまず bother の基本的な意味と文法を解説し、“Don’t even bother.” のさまざまな意味とニュアンスを解説、その後で boher を使った定番フレーズ12選をご紹介。最後に映画『プラダを着た悪魔』のセリフも取り上げます!

▶ bother の基本的な意味(他動詞・自動詞)
コアイメージ: 他動詞「面倒をかける」「悩ます」 / 自動詞「気にする」
①他動詞(=後ろに目的語(人)を必要とする)
意味: 主語が「~(人)を困らせる」「~に面倒をかける」「~を煩(わずら)わせる」「~を悩ませる」
- “Sorry to bother you, but could you help me?” (お邪魔してすみませんが、手伝ってもらえますか?)
- “Don’t bother her with unnecessary questions.” (彼女に余計な質問で迷惑をかけないで。)
②自動詞(=後ろに目的語を必要としない)
意味: 主語が「わざわざ~する」「気にする」「面倒に思う」
- “You don’t have to bother coming to the meeting.” (わざわざ会議に来なくてもいいよ。)
- “He never bothers to reply to messages.” (彼はメッセージに返信することを面倒がる。)
▶ “Don’t even bother.” の意味とニュアンス
直訳すると「(そんなことを)わざわざしなくていいよ」という意味ですが、実際には以下のようなニュアンスで使われます。
強い否定・断念のニュアンス
最もよくある使い方で、相手の行為が無駄・意味がないと切り捨てるときに使います。
- “Don’t even bother trying to fix that old TV—it’s completely broken.”
(あの古いテレビ、直そうとわざわざしなくていいよ。完全に壊れてるから。)
この場合は、相手に手間を省かせるための「断念を促す」強い言い回しです。
親切・助言のニュアンス
ビジネスやカジュアルな場面で、「あなたの時間を節約してあげたい」という好意的な助言としても使えます。この場合、トーンや前後の文脈がやわらかいと、相手への気遣いが伝わります。
- “That meeting’s been canceled—don’t even bother coming in early.”
(あのミーティングはキャンセルになったから、わざわざ早く出社しなくていいよ。) - “The store closes at 6 PM today—don’t even bother going after 6.”
(今日は店が6時に閉まるから、6時以降に行くのはやめたほうがいいよ。)
ここでは「相手に無駄足を踏ませないように」という配慮が含まれています。
冗談めかして使うニュアンス
友人同士の軽いジョークやからかいの場面で、「そんなことするくらいなら…」と冗談っぽく使うことも。
- A: “I was going to ask her out.”
(彼女をデートに誘おうと思ってたんだ)
B: “Don’t even bother—she’s clearly not interested!”
(やめときなよ―明らかに興味なさそうだし!)
この場合は、強い否定の中にもユーモアが含まれています。
ポイントまとめ
- 基本意味:わざわざ~する必要はない/無駄だ
- 強い否定:相手の行為を断念させる
- 親切・助言:「無駄にしないでね」という配慮
- 冗談めかして:軽いからかいのトーン
文脈と声のトーン(語尾を上げる、ゆっくり言うなど)によって、否定的にも親切にも、フレンドリーにも響かせられる表現です。ぜひ状況に合わせて使い分けてみてください!
▶ bother を使った定番英語表現12選!
以下の12フレーズは、日常会話でもビジネスシーンでもよく使われる bother 表現です。日本語訳とともにチェック!
① Don’t bother.
- 意味:気にしないで/しなくていいよ
- You don’t need to help me—don’t bother.
(手伝わなくていいよ。気にしないで。)
② Don’t even bother.
- 意味:(もう)わざわざしなくていいよ/関わるだけ無駄だよ
- Don’t even bother trying to fix it—it’s beyond repair.
(わざわざ直そうとしないで。修復不可能だよ。)
Don’t even bother.
(あなたはもうわざわざやらなくていいから。)
③ Sorry to bother you.
- 意味:お手数ですが/お邪魔してすみません
- Sorry to bother you, but could I ask a quick question?
(すみませんが、ちょっとお聞きしてもいいですか?)
④ It doesn’t bother me.
- 意味:私は気にしません/平気です
- It doesn’t bother me if you’re late.
(あなたが遅れても私は気にしないよ。)
⑤ Why bother?
- 意味:どうしてそんな面倒なことをするの?
- The store is closed—why bother going there?
(店は閉まってるよ。どうしてわざわざ行くの?)
⑥ Don’t bother doing ~.
- 意味:~する必要はないよ
- Don’t bother calling him—he won’t answer.
(彼に電話する必要ないよ。出ないから。)
⑦ He never bothers to do.
- 意味:わざわざ~してくれない
- He never bothers to call his family.
(彼は家族にわざわざ電話しない。)
⑧ What’s bothering you?
- 意味:何か悩みでも?/どうしたの?
- You look upset. What’s bothering you?
(落ち込んでるね。どうしたの?)
⑨ I can’t be bothered (to do).
- 意味:(面倒で)やる気が起きない/したくない
- I can’t be bothered to cook tonight.
(今夜は料理する気が起きないよ。)
⑩ Don’t let it bother you.
- 意味:気にしないで/くよくよしないで
- He was just teasing—don’t let it bother you.
(彼は冗談で言っただけだから、気にしないで。)
⑪ bother with ~.
- 意味:~に手間をかける
- I wouldn’t bother with that broken phone.
(あの壊れた電話に手間をかけるだけ無駄だよ。)
⑫ bother about ~.
- 意味:~を心配する/気にかける
- Don’t bother about the cost—I’ll pay.
(費用のことは気にしないで。私が払うから。)
▶ 映画『プラダを着た悪魔』の中の “Don’t even bother” 解説!
『プラダを着た悪魔』の劇中で、編集長ミランダ・プリーストリーはアンディに対して計3回「Don’t even bother」で始まる叱責を行います。各シーンを詳しく見てみましょう。
① 休暇申請を却下するシーン
Miranda: “Don’t even bother to ask me for time off — I won’t approve it.”
- 直訳:休暇を申請することすらやめなさい——承認しないから。
- ニュアンス:「わざわざ頼んでも無駄」という強い否定。
- ポイント:不定詞 to ask を用い、行為そのものを無意味と切り捨てる表現。
② コーヒー持参を拒否するシーン
Miranda: “Don’t even bother bringing me coffee from Starbucks — I don’t drink it.”
- 直訳:スタバのコーヒーを持ってこようとすらしないで——私は飲まないから。
- ニュアンス:手間をかけても相手にとって価値がないことを突きつける。
- ポイント:動名詞 bringing を用い、「~することすら無意味だ」と示す。
③ フィードバックを拒むシーン
Miranda: “Don’t even bother asking for feedback until you’ve learned how to dress properly.”
- 直訳:正しい服装を学ぶまでは、フィードバックを求めることすらやめなさい。
- ニュアンス:前提条件を満たさない限り、行為を始める価値がないと指示。
- ポイント:条件節 until を伴い、「~までは意味がない」という限定的な否定を表現。
▶ bother 使用時の注意点
- ネガティブ系のニュアンス:相手を煩わせる・否定的に使うことが多いので、フレンドリーな場面では柔らかい表現(“please help” など)を選ぶと安心。
- 省略形に注意:“Don’t bother” はカジュアルすぎる場合も。ビジネスでは “You don’t need to…” を使うのがおすすめ。
- コツとして自動詞/他動詞の場合の意味を分けて覚えると混同せず使い分けられるでしょう。
- “bother to do” と “bother doing” の違いを押さえましょう。
▶ まとめ
“bother” は「面倒をかける」「気にする」「わざわざ~する」という意味・コアイメージで、日常英会話で頻繁に使われる単語です。特に “Don’t even bother.” や “I can’t be bothered.” はネイティブがよく使うので、覚えておくと便利です!ぜひこの記事を参考に、英語表現の幅を広げてください



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